大変だビジネス、その後 2011 12 4

 経済評論家の山崎元氏は、
2010年6月12日に、こう書いています。
(以下、引用)
「危機」を商売にする人たち
 ギリシャの財政問題に始まった今回の経済的混乱は、
資本市場に大きな影響を与えた。
 こうした「危機」を感じさせるイベントが、
金融市場で起こったときに、
妙に活性化する一群のビジネスがある。
 なんとしても「増税」を行いたい官僚たちの意を受けて、
「日本の財政はギリシャ並みか、それ以上に悪い」と、
あおる宣伝が盛んだ。
 財政危機をあおって目的を達したい主体は、
財務省以外にもある。
 たとえば、プライベート・バンカーたちだ。
彼らは、日本の個人の資産を、預金や国債から引きはがして、
海外での手数料の高い資産運用に持ち込みたい。
 つい数年前まで、大銀行が倒産するとか、
個人の預金が封鎖されて相当額が切り捨てられるとか、
日本が財政破綻してパイパー・インフレーションに見舞われるといった、
「怖いストーリー」を語って、
高い手数料のサービスに資金を誘導してきた。
 しかし、彼ら(プライベート・バンカーたち)が大好きで、
日本円から多額の資産を誘導してきたユーロと欧州経済が、
ぼろぼろになったことは、お気の毒だった。
 いずれにせよ、顧客の危機感につけ込んで、
恐怖と一緒に売る商品に、ろくなものはない。
(以上、引用)
 山崎氏は、2010年に、評論家の良心から、
多くの投資家に、いや日本国民に警告を発したと思います。
 2011年も、再放送のような現象が起きているかもしれません。
山崎氏は、「『危機』を商売にする人たちには気をつけなさい」と、
2010年に言っていましたが、
たいていの人は、1年もすれば忘れてしまうものです。

大変だビジネス 2010 6 27
 今日は、「週刊ダイヤモンド 2010 6 12号」から、
興味深い記事を取り上げましょう。
「山崎 元のマネー経済の歩き方」から、
「『危機』を商売にする人たち」です。
 山崎氏は、こう指摘します。
「ギリシャの財政問題に始まった今回の経済的混乱は、
資本市場に大きな影響を与えた。
(中略)
 こうした『危機』を感じさせるイベントが、
(金融市場で)起こったときに、
妙に活性化する一群のビジネスがある」
 こうした新手の商売とは何でしょうか。
ひとつは、財務省の増税ビジネスでしょう。
こちらは、なにしろ、「公務」だから仕方ありませんが、
山崎氏は、こう指摘しています。
「なんとしても『増税』を行いたい官僚たちの意を受けて、
『日本の財政はギリシャ並みか、それ以上に悪い』と、
あおる宣伝が盛んだ」
 このような誇大広告は、本来ならば、不適切な広告と言えますが、
なにしろ、「公務」ですから、いかんともしがたいものがあります。
 また、山崎氏は、このような「大変だビジネス」は、
他にもあると指摘します。
「財政危機をあおって目的を達したい主体は、
財務省以外にもある。
 たとえば、プライベート・バンカーたちだ。
彼らは、日本の個人の資産を、預金や国債から引きはがして、
海外での手数料の高い資産運用に持ち込みたい。
 つい数年前まで、大銀行が倒産するとか、
個人の預金が封鎖されて相当額が切り捨てられるとか、
日本が財政破綻してパイパー・インフレーションに見舞われるといった、
『怖いストーリー』を語って、
高い手数料のサービスに資金を誘導してきた。
 しかし、彼ら(プライベート・バンカーたち)が大好きで、
日本円から多額の資産を誘導してきたユーロと欧州経済が、
ぼろぼろになったことは、お気の毒だった。
 いずれにせよ、顧客の危機感につけ込んで、
恐怖と一緒に売る商品に、ろくなものはない」













































































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